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赤ちゃんの脳はおむつ素材の違いを区別し“気持ちいい”触感を実感

  医歯薬学総合研究科の篠原一之教授は、ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都三田、社長:高原豪久)と共同で、乳幼児を対象に脳の血流量変化をNIRS※(ニルス)によって測定し、赤ちゃんの触感について研究を行いました。この結果、「赤ちゃんは紙おむつ素材の触感の違いを区別していて、素材の気持ち良さを実感している」ことを実証いたしました。

 【篠原教授のコメント】
  赤ちゃんが、お母さんのお腹の中いる時から指しゃぶりをすること等から考えても、触覚は他の感覚に比べて早く発達することが考えられます。しかし、赤ちゃんの触覚の実態については、測定の難しさもあり、これまであまり詳しく調べた研究はありませんでした。さらに、赤ちゃんは生まれてから24時間365日、おしり周りの肌はおむつに包まれています。デリケートな肌の赤ちゃんが、紙おむつという触覚刺激に対して実際どのように感じているのかを、ユニ・チャーム社と共同して脳科学的指標を用いた研究を行いました。  その結果、赤ちゃんは、おしり周りの触感で紙おむつの素材の違いを区別し、素材の違いによって気持ち良さが異なっていることが示唆されました。赤ちゃんのおしり周りの触覚は、生後数ヶ月から発達していて、繊細な感受性を持っていることが分かりました。  今後もさらに赤ちゃんの触覚の研究が進むことによって、スキンシップのメカニズムが解明され、より良い製品の開発に繋がっていくことを期待しています。

詳しくは、ユニ・チャーム株式会社のホームページをご覧下さい。

※NIRSとは、近赤外線分光法(Near Infra-Red Spectroscopy)を指す