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被爆70周年記念特集号がLANCET誌から出版

   英国の医学雑誌「THE LANCET」では、2015年8月1日号(Vol. 386 , 9992)で原爆被爆70周年を記念した特集を掲載しました。特集では、編集部や識者のコメントに加え、以下の3つの論文が掲載されています。

  うち、一編目の「Long-term effects of radiation exposure on health(放射線被ばくの長期的健康影響)」では、原爆後障害医療研究所の高村昇教授、木村悠子医師が、二編目の「Health effects of radiation and other health problems in the aftermath of nuclear accidents, with an emphasis on Fukushima(放射線災害における健康影響と、その他の健康問題)」では山下俊一理事が、そして三編目の「Nuclear disasters and health: lessons learned, challenges, and proposals(放射線災害と健康:これまでの教訓とこれから、
提言)」では山下理事と高村教授が、それぞれ共著者として執筆しています。

  三編の論文はいずれも長崎大学、広島大学、福島県立医科大学、公益財団法人放射線影響研究所(放影研)の研究者が中心となって共同で執筆したもので、これまでに広島、長崎の 原爆被爆者を対象とした研究で明らかになった科学的知見に加え、チェルノブイリをはじめとする放射線災害による健康影響、福島第一原子力発電所事故によっ て明らかになった課題や放射線被ばく以外の問題についても取り上げ、今後の課題として専門家の育成、住民と専門家の対話の重要性を提言しています。