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長崎被爆者腫瘍組織バンクに関する論文がLANCET誌に掲載

英国の医学誌「THE LANCET」の2015年10月31日号(Vol.386 10005)に長崎原爆被爆者組織バンクに関する論文(レター)が掲載されました。

同論文は原爆後障害医療研究所の中島正洋教授および三浦史郎講師らが執筆し、被爆後70年経っても完全には明らかになっているとはいえない放射線による人体影響の解明を進めるため、2008年に長崎大学グローバルCOE「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」で開始した被爆者の生体試料の組織バンクについて紹介されています。

この組織バンクは世界規模での共同研究により放射線影響研究を促進し、放射線による後障害としてのがん化の分子レベルでの解明に貢献できることが期待され、その対象は原爆被爆者のみならず、福島原発事故による被災住民のがん予防や治療に役立てることができると述べられています。

原文
The Lancet, vol 386, No.10005, October 31, 2015
The Nagasaki Atomic Bomb Survivors' Tumor Tissue Bank