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遺伝子の光反応を実現する新しい光架橋性化合物の開発に成功の研究が、国際学術誌の表紙を飾りました

 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)の山吉 麻子 教授らの研究が、その成果を評価され、国際学術誌「ChemBioChem」の表紙を飾りました。
 山吉 教授の研究が、国際学術誌の表紙を飾るのは、前回の「光反応で遺伝子の小さな「しるし」を検出可能にした研究」に続いてとなります。

  遺伝子の本体である「二重鎖DNA」に対して直接作用する核酸医薬は非常に注目されており、とりわけ、標的DNAに対して架橋し、強固に結合することが可能な核酸医薬(架橋性核酸医薬)は、次世代型核酸医薬として期待されています。光照射により二重鎖DNAと架橋する光架橋性分子「Psoralen(ソラレン)」を、あらゆる核酸医薬に搭載することが可能な、新しい光架橋性化合物の開発に成功しました。
既存の光機能性化合物を用いて合成した人工核酸と比較し、本研究で開発した光架橋性化合物を用いて合成した人工核酸は、二重鎖DNAに対する架橋効率が大きく向上することを見出しました。今後、光照射をトリガーとした新たなゲノム編集技術などへの展開が期待されます。

<論文タイトル>
Unique Crosslinking Properties of Psoralen-conjugated Oligonucleotides developed by Novel Psoralen N-Hydroxysuccinimide Esters”
(新規Psoralen-NHSエステルを用いたPsoralen導入型オリゴヌクレオチドのユニークな架橋特性について)
http://dx.doi.org/10.1002/cbic.202200789

▶研究内容に関するプレスリリースはこちら
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/guidance/kouhou/press/pdf/20230324-1.pdf

▶本学HP Research掲載(2023.3.24)
遺伝子の光反応を実現する新しい光架橋性化合物の開発に成功 ~あらゆる分子への光反応性の付与を可能とする万能分子に期待~

論文掲載学術誌はこちら
https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/toc/14397633/2023/24/15


ChemBioChem 表紙


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