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ワムシ類(動物プランクトン)の国際共同研究で3報の論文を発表(水産・環境科学総合研究科の金禧珍准教授、萩原篤志教授らと韓国・成均館大学校の李在晟教授との国際共同研究)

2018年04月02日

水産・環境科学総合研究科の金禧珍准教授、萩原篤志教授らがと韓国・成均館大学校の李在晟教授との間で実施している、ワムシ類を対象とした共同研究成果が最近3編の論文としてSCI国際学術雑誌に掲載されました。淡水産ワムシ(Brachionus calyciflorus)を対象とし、ワムシ類で初めて全ゲノムデータを取得した成果はMolecular Ecology Resources (IF=7.33) に掲載され、ワムシの生態・生理学的機構を理解するための基礎情報を提供しました(掲載論文1)。次に、ツボワムシの解毒作用をCYP 遺伝子をもとに明らかにした研究の成果がComparative Biochemistry Physiology Part D (IF=2.73)に掲載されています(掲載論文2)。以上二つの研究では、オランダの研究者とも連携して研究を進め、淡水産無脊椎動物の様々な現象の機構を解明するための土台を築くことができました。三つ目は、汽水産ワムシ(Brachionus koreanus)を用いて、カロリー制限による寿命の延長と産卵数の減少の分子生物学的機構(脂質代謝とタンパク質のアセチル化)を明らかにした研究で、その成果がScientific Reports (IF= 4.85)に掲載されています(掲載論文3)。この研究には、2016年と2017年に上薗翔平君(当時、水産・環境科学総合研究科博士後期課程)が、韓国に3ヶ月留学して共同研究に参加しています。Lee教授は日本学術振興会の論博事業を通じて、2011年に本学で博士(水産学)の学位を取得しました。現在もワムシ類のほか、カイアシ類、マングローブキリフィッシュを対象として、生理現象とその機構について国際共同研究を継続しています。

[ 掲載論文 ]

1.Hui-Su Kim, Bo-Young Lee, Jeonghoon Han, Chang-Bum Jeong, Dae-Sik Hwang, Min-Chul Lee, Hye-Min Kang, Duck-Hyun Kim, Hee-Jin Kim, Spiros Papakostas, Steven A.J. Declerck, Ik-Young Choi, Atsushi Hagiwara, Heum Gi Park, Jae-Seong Lee (2018) The genome of the freshwater monogonont rotifer Brachionus calyciflorus. doi: Molecular Ecology Resources. DOI: 10.1111/1755-0998.12768.

2. Jeonghoon Han, Duck-Hyun Kim, Hui-Su Kim, Hee-Jin Kim , Steven Declerck, Atsushi Hagiwara, and Jae-Seong Lee (2018)  Genome-wide identification of 31  cytochrome P450 (CYP) genes in the freshwater rotifer Brachionus calyciflorus and analysis of their benzo[α]pyrene-induced expression patterns. Comp. Biochem. Physiol., Part D 25: 26-33.

3.Min-Chul Lee, Jun Chul Park, Deok-Seo Yoon, Jeonghoon Han, Sujin Kang, Shohei Kamizono, Ae-Son Om, Kyung-Hoon Shin, Atsushi Hagiwara and Jae-Seong Lee (2018) Aging extension and modifications of lipid metabolism in the monogonont rotifer Brachionus koreanus under chronic caloric restriction. Scientific Reports 8, Article number: 1741, doi:10.1038/s41598-018-20108-7.

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