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水産・環境科学総合研究科 博士後期課程 環境海洋資源学専攻3年(保全生態学研究室)の村瀬偉紀さんらの研究論文が,Marine Ecology Progress Series誌に掲載されました

2019年11月08日

水産・環境科学総合研究科 博士後期課程 環境海洋資源学専攻3年(保全生態学研究室)の村瀬偉紀さんらは、北海道から鹿児島までの日本のほぼ全域に分布するアユ(Plecoglossus altivelis altivelis)を対象として、耳石の日輪解析と微量元素(Sr/Ca比)分析により、海洋生活期における成長速度や成長期間、河川遡上時の体サイズなどの生活史特性に見られる地理的変異の実態の解明を試みてきました。太平洋側12河川、日本海側11河川から同年に採集された合計231個体の解析から、アユの生活史特性は、緯度に沿った連続的な変異、すなわち緯度クラインを示すことが明らかになりました。
中でも、河川遡上時の体サイズの緯度クラインの傾きの傾向は、日本海側と太平洋側とで逆転することが分かりました。体サイズの緯度クラインの傾きの形成要因を解明するにあたり、成長速度と成長期間に加えて個体ごとの成長曲線の緯度クラインの傾向を調べました。その結果、体サイズの緯度クラインの逆勾配は、各河川個体群が冬季に経験した水温の影響を受けて形成されたことが示唆されました。本研究成果は、2019年8月15日付でMarine Ecology Progress Series誌に掲載されました。

Murase I, Kawakami T, Irie T, Iguchi K. (2019) Counter-directional latitudinal clines of size at upstream migration between two adjacent water bodies in a Japanese amphidromous fish. Marine Ecology Progress Series 624:143–154

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