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教育学部卒・宮崎啓介さんの卒研成果がインパクトファクター付の物理学専門誌に掲載

固体・液体・気体に続く物質の第4の状態である「プラズマ」は,興味深い性質を示すとともに,産業や医療などへの応用面からも,その物理学的な性質を理解するための基礎研究が求められています。
宮崎啓介さんは,教育学部の卒業研究(福山准教授指導)を通して,大気圧中の放電で生成されるプラズマに関する研究に取り組みました。その結果,カオス的な発光状態を呈する2つの火花放電を発生させて,それらの放電を互いに合体させることによって,それぞれの火花放電が周期的な発光状態へと安定化されることを明らかにしました。
本研究で得られた成果は,大気圧中で生成されるプラズマジェットの制御研究に向けたブレークスルーとなることが期待されます。

火花放電プラズマ

◆論文タイトル
Periodicity due to Coalescence of Atmospheric Pressure Discharge

◆著者名
福山 隆雄 :物理学教室 准教授
宮崎 啓介 :長崎県公立中学校理科教諭(2020年3月 教育学部 理科専攻卒業)

◆掲載誌:
Journal of the Physical Society of Japan(日本物理学会 欧文誌)
https://journals.jps.jp/doi/10.7566/JPSJ.89.105001

◆連絡先
福山 隆雄  fukuyama-takao*nagasaki-u.ac.jp(*を@に変換して下さい)