2011年09月09日
長崎大学工学研究科インフラ長寿命化センターは、佐賀大学、福岡県工業技術センター、計測リサーチコンサルタント(広島市)、K&Tこんさるたんと(千葉県柏市)と共同で、実現場でコンクリート構造物の表面のひずみを光学的手法を用いて全視野で計測できる「スキャナ装置」及びそれを用いてPC(プレストレストコンクリート)構造物に作用している応力を測定する「スリット応力解放法」を開発しました。この計測によるとPC構造物に作用するプレストレスト量を推定することができるため、PC橋などの維持管理に際して、部材の応力状態を把握するのに役に立ち、その結果として、PC橋の長寿命化に貢献できます。 本法を用いてプレストレスト量が既知のPC桁に対する実証実験で、設計値と測定値の誤差が数パーセントに収まり、高い精度で応力を測定できること確認しています。 本法は、国土交通省の建設技術研究開発助成制度(平成20、21年度)「光学的非接触全視野計測法によるコンクリート構造物のマルチスケール診断法の開発」における研究成果です。詳しくは、以下のURLに報告書の詳細が記載されています。 報告書掲載ページ:http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/handle/10069/24573 インフラ長寿命化センターHP:http://ilem.eng.nagasaki-u.ac.jp/ |
スリット切削状況 スキャナ装置 |
スキャナ装置による計測状況 計測画像(スリット切削後) |