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マラリア原虫の薬剤耐性に関する議論について

2013年06月26日

  マラリアは熱帯地域諸国における年間数十万の死亡例の原因となっている。現在までのところ本症に対する治療で有効な薬剤はただ1つアルテミシニンのみである。近年、東南アジアのいくつかの国で薬剤耐性マラリアが広がってきているという報告が非常に大きく報道され、その地域では大規模で高価な封じ込め対策が行われた。

しかしながら、 熱研原虫学分野のPedro Ferreira日本学術振興会海外特別研究員と熱研共同研究室マラリアユニットのRichard Culleton准教授はアルテミシニン耐性の定義に疑問を持ち、より厳格な研究が行われるべきだと提言した。

米科学誌セルの関連誌『Trends in Parasitology』(2013年7月第29巻7号p.318-320)において彼らはアルテミシニン耐性による危機を適切に評価するために何がマラリア原虫に‘耐性’を与えているのかを再考するようにマラリア研究会に求め、そのことで適切で均衡のとれた対策が行えるとしている。

本研究はアルテミシニンの効果をいかに最大限利用できるかという現在の議論へ重要な一石を投じるものであり、マラリア研究会内での健全な討論を引き起こすものである。

 
より詳細な情報は以下のリンクより参照のこと:
http://www.cell.com/trends/parasitology/home

筆頭著者のDr Pedro Ferreiraは現在、熱帯医学研究所に博士研究員として所属:
http://pedroemferreira.wix.com/cvitae

Dr Richard Culletonは熱帯医学研究所に准教授(マラリアユニット長)として所属:
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/malariaunit/Culleton_Lab/Home.html

 

※こちらのPDFファイル(39.12kb)では、原文がご覧になれます。

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