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PET薬剤製造用デスクトップジェネレータシステムの開発

2014年01月27日

  PET薬剤製造用デスクトップジェネレータシステムとは、 サイクロトロンなどの大型施設を用いずに、次世代の有用なPET用核種として注目されている68Gaを医療現場で安定的に供給できる製造システムで、医歯薬学総合研究科の中山守雄教授が日本メジフィジックス株式会社とともに開発を進めています。

  これまで、68Gaを製造・供給するために、従来の方法とは異なる新規ジェネレータシステムの開発が進められてきました。その結果、ジェネレータに不可欠な高分子素材の飛躍的な性能の改良に成功し、すでに、このジェネレータから産生される68Gaと、最近、長崎大学に導入された動物用PET撮像装置を用いて、担癌ヌードマウスの悪性腫瘍のPET画像を得ることができ、サイクロトロンを擁しない施設においても、本ジェネレータを用いれば、PET撮像が可能であることが立証されました。そこで、今後、臨床現場での実用化を最終目標に、その第一ステップとして、机上にも置くことができる程コンパクトなジェネーレータシステムのプロトタイプの作製を放射性医薬品製造メーカーと共同で着手することになりました。この開発は、既存のPET施設の機能強化と新たなPET施設の増加を促すことによって、悪性腫瘍等の早期診断を必要とするより多くの高齢者に、高精度のPET検査の機会を与えることに貢献できます。また、ジェネレータから製造される68Gaは、多様な用途の薬剤に,比較的容易に転換することができるという大きな特徴も有しており、新たなPET薬剤の開発とさらなるPET用薬剤の実用化の促進も期待されます。

  本研究は、科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業(研究成果最適展開支援プログラム(A−STEP))「フィージビリティスタディ(FS)ステージ シーズ顕在化タイプ」平成25年度第3回募集における新規課題として採択されました。

科学技術振興機構(JST)A−STEP「FSステージ シーズ顕在化タイプ」平成25年度第3回新規課題 一覧(JSTのホームページ)
http://www.jst.go.jp/pr/info/info1006/besshi.html

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