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1班「大村湾に生息するフグの毒性~コイを用いたアッセイにより毒性を評価できるか?」


海洋物質科学講座
水産食品衛生学研究室
教授 高谷 智裕


現在、フグの毒性を調べる場合はマウスを使用することが公定法となっていますが、動物愛護などの観点からできるだけ動物の使用を回避する傾向にあります。しかし、毒性の評価には生物の反応を見る必要が重要なことから、今回はアッセイを魚類で行えないか、というのがこの班の研究です。フグの皮や筋肉などの組織によって毒性の違いがあるのかについても実験しました。
研究では大村湾で獲れたコモンフグとヒガンフグを使用しました。
魚類を用いた毒性試験の研究が進み、様々な魚介毒の検出に使用できるようになれば、迅速で簡便に有毒物質の検出ができ、食中毒を防ぐことに繋がります。







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 1班「大村湾に生息するフグの毒性~コイを用いたアッセイにより毒性を評価できるか?」
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