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7班「海の酸性化が海洋生物に与える影響の検討」


海洋生物機能科学講座
生物環境学研究室
教授 サトイト シリル グレン ペレズ
准教授 金 禧珍(写真)


海のpHが下がると、海洋生物はどうなるのでしょうか。
今回は動物プランクトンに着目、海水のpH(酸性やアルカリ性を表す指標)低下が生物の生存率や成長率に与える影響を観察し、得られた結果を通して酸性化による海洋生態系の変化を予測しました。海洋酸性化の原因である二酸化炭素を海水に溶解させてpHの変動を観察した後、異なるpHの海水にアメリカフジツボとシオダマリミジンコの幼生を個体別に収容し、翌日に観察を行いました。
二酸化炭素は温室効果ガスでもあり、海は酸性化のみならず水温上昇など様々な環境問題に直面しています。これらの複合作用を研究し明らかにすることにより、海の生態系を守ることができると期待されます。







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